オーダー家具、パイン家具製作、アメリカで学んだ家具作りをベースにお客様の夢を形にするお手伝い |
樹種 ポンデロサパイン (Ponderosa Pine) 学名:Pinus Ponderosa マツ科マツ属、別名ウエスタン・イエローパインとも呼ばれる。 ほぼカナダ南部全域から米国ワシントン、オレゴン、カリフォルニア州、メキシコまで北米西海岸全域、ロッキー山脈東側ノース、サウスダコタ州に渡る広大な地域に分布し、その広さは、米国国土の30%を占めるといわれている。 樹高は、25-30m、高いものでは樹高50mを超える、木の幹は60cm~1.5mになる。 ポンデロッサパインは、ウエスタンホワイトパイン、シュガーパイン、ロッジポールパインなどとともに北米主要4種類マツと呼ばれ、広く流通している。 特徴: 幹中心に近い芯材部分では、淡赤色から橙褐色で、辺材部分が幅が広く白色~淡黄色になります。色の特徴としてロッジポールパインやホワイトパインに比べて、クリーム、バター色した風味のある上品な色調と節目が特徴で、経年変化により深みのある飴色に変わり、年数を増すごとに美しさも増します。比較的軟らかい材で加工が容易です。 北米などでは主に建築用として使用されているが日本ではカントリースタイルの家具用として使われている事が多いですね。 これは私の主観ですが樹液の含有は量は多く節の中央に比較的ヒビ割れが入っていることが多いが家具を作るための専用材料ではないので仕方ないと思います。 木工用パテで埋めて節の色に近い近似色の木工用カラーペンで色を入れてあげると綺麗に仕上がります。 また節部分は堅いので節中央のひび割れが他の部分に広がる心配は殆ど無いと思います。 ただ、家具製作を行うのであれば引き出しの前面や扉など家具の顔になる部分には使用しないほうが正解だと思います。 塗装: 塗料の吸い込みの良い部分と悪い部分が混在しており、素人の方にはなかなか見分ける事が出来ないと思います。 そのため、濃い色の水性または油性ステインを塗装しますと一枚の板の中で色の濃い部分と薄い部分がはっきりと分かれる場合があります。 シャビーシックな仕上げや使い込んだ風合いを出すには良いと思います。 綺麗な色を均一に塗装するには経験や均一に色を入れる知識を持ってないと難しいかも知れません。 初級者や中級者の方は透明色に近いオイル仕上げにするのが塗装の色ムラも出ず綺麗に仕上がりますのでお薦めです。 塗装前には綺麗に出来ていたのに塗装したら色ムラで汚くなってしまった経験はありませんか! |
樹種ホワイトパインについて ウエスタンホワイトパイン (Western White Pine) 学名:Pinus Monticola マツ科マツ属、別名アイダホホワイトパイン、または、肌目の美しさからシルバーパインとも呼ばれ、バンクーバー島を含むカナダ南部から米国ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州、モンタナ州、カリフォルニア州北部に至る太平洋西海岸北部全域に広く分布するパイン種 特徴 :材質は軽軟で切削などの加工は比較的容易で、適度の強度と硬さを合せ持つ。 木目はポンデロッサパインよりややはっきりとしており、木直通でやや粗い。 色は均一な場合が多ですが、中には芯材に少し赤味がある場合もあります、産地によって多少の違いはあります。 私の主観ですが、ポンデロッサパインよりは樹液の含有量も少なく松脂のヤニダレもほとんど無いと思います。 節は死に節が入る場合が若干ありますが全体的に少なく、ポンデロッサパインのものよりは小さく、ひび割れも少ないと思います。 用途: 建具材、内装用パネル、家具用材、木工品、窓の部材等に広く用いられている。日本ではパイン家具と言えば、ポンデロッサパインだが、北米では一般に高級パイン家具で使用される木材としてはウエスタンホワイトパインが有名。流通価格もポンデロッサパインに比べて高価です。 私が勉強の為に行っていたアメリカのペンシルバニア州のパイン家具専門店でも主に節の少ない綺麗なホワイトパイン材が使用されていました。 塗装: 私の主観ですが、樹液の含有量がポンデロッサパインより少ないため塗料の吸い込みの良い部分と悪い部分の混在が少なく、比較的綺麗に均一に塗装できます。 初級・中級者でも水性・油性ステインや自然塗料などでポンデロッサパインよりは綺麗に塗装できると思います。 中には塗装の色ムラが出る材料もありますが、ライン状出る事が多く濃い部分だけをサンドペーパーで軽くこすって磨いていくと色合わせが簡単に出来ます、試してみてください。 |
ポプリローカルファニチャーで使用しているパイン材は、カナダ産のパイン材になります。 ポプリローカルファニチャーでは、パイン材の自然な木目と木の香りを楽しみたい、自然のままの木の呼吸を止めたくないと言う思いから、ほとんどがウレタン樹脂塗装は行っていませんが、テーブルや洗面台などの水周りにつきましては、ウレタン樹脂塗装をご選択いただくことも可能です。 使用するパイン材は高級家具に使用されているパイン材を使い、天板、側板、引出し面材などに使用しています。 棚板、引出し箱部分は一般的なパイン材を使います。 厚み18mm以上の天板などにはパイン集成材を使っています。 背板と引き出しの底板は価格を抑えるために合板を使用しています。 最近は技術の進歩によりプロでなければ無垢材と見分けの付かないほど良くできている突板など化粧合板、ぽなプリント合板どがあります。 無垢のパイン家具は数十年とお使いいただけますが、合板は数十年後には剝がれてくることがあります。 そのためポプリローカルファニチャーでは突板、化粧合板などは天板、側板、棚板、底板、仕切り板などに使用しません。(背板、引出し底板は合板使用) 扉や引き出しの正面には節が来ないように考え節部分は避けるように木取りし、綺麗で高級感のある仕上がりになるように考えて製作しています。 ここが他社のパイン家具とは大きく違う正統派パイン家具です。 |
パイン材とは針葉樹で、日本で言うと松になります。 特徴は大きくて柔らかな木目と素材自体も軟らかく加工しやすい木です。 軟らかくて加工しやすい素材がゆえに、膨張、収縮しやすく反りやすいと言うデメリットを持っていまが とても心地よい木の香りがしますので、木の呼吸を止めない塗装方法をした方が良いと思います。 また年ごとに飴色に変化し何とも言えない風合いを醸し出してくれます。 また日本では折り詰めの箱を松で作っているそうです、これは松に抗菌性があるからだそうです。 イギリスでは新しいパイン家具をパイン家具専門の家具屋さんでも販売していますが、使い古した50年物100年物のパイン材家具がアンティークとして流通しています。 最近ではアンティークとしてパイン家具がイギリスなどから輸入されています。 一般的に加工しやすく、ホームセンターなどでも比較的入手しやすい事からカントリー家具の素材としてポピュラーですが、デメリットを十分理解し家具作りをしないと作った後で扉が膨張して閉まらない、反ってしまった、引出しがきつくなって引き出せないなどのトラブルは誰もが一度は経験していると思います。 ただカットして、接着剤と木ネジで組み立てるだけでは、これらを克服する事は出来ません。 しっかりとした、知識と技術を身につける必要があります。 まずポプリローカルファニチャーで製作しているパイン家具は日本の気候変化に合わせ、 製作する時期によって家具の扉や引き出しの隙間を変えて作っています。 湿気の多い時期に製作するパイン家具の扉や引き出しの隙間は狭くします。 パイン材が湿気を吸って膨らんでいますので、冬などの乾燥した時期に湿気を放出して縮んできます。 縮む分引き出しや扉の隙間は広くなり、アマチュアが作ったような不自然な隙間に違和感を感じてしまいます。 また逆に乾燥した気候の時期に製作するパイン家具は扉や引き出しの隙間を少し多めにしておきます。 そうしておかないと、湿気の多い時期にパイン材が膨らみ扉が開かなくなったり、引き出しが引き出せなくなったりします。 これはコンクリートで出来ているマンションなどの集合住宅の1階や2階など湿気のたまりやすいお部屋に設置する場合にも同じように少し多めに隙間を作ってあげます。 プロは製作する時期やご注文いただいたお客様の住環境も考えパイン家具を製作しています。 一口にパイン材と言っても本当に沢山の種類があり、海外からいろいろな種類のパイン材が輸入されているようです。 世界中には50種類ほどのパイン材があると聞いたことがあります。 私はアメリカでは無節のホワイトパイン材があり、無節のホワイトパイン材で家具製作を学びましたが、日本で無節のホワイトパインは入手困難なようです。 家具の正面には節が来ないように気を使って製作しています。 ポプリローカルファニチャーでは、カナダ産を使用しています。 |
パイン材の購入に際しての注意するべき点
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一般的にパイン材を購入する場合、ホームセンターが手軽で自分で選ぶ事が出来るので、 一番無難な買い方になると思います。 勿論ポプリローカルファニチャーでは海外から直接輸入している木材店から購入していますが、個人の場合木材店から買う事も出来ますが、パイン材を専門的に扱っている木材店は、そう多くは無いので身近で探すのは結構大変かもしれません。また小売をしてくれない所も多くあります。 インターネットで購入する事も出来ますが、やはり実際に選んで買いたいのが本音でしょう。 自然な木目を重視するなら、やはり無垢材です。ただ幅広い材が欲しい場合には板接ぎしなければなりません。 たとえば1500mm×600mmのテーブルトップを作ろうとした場合1500mm×200mmを3枚板接ぎして作ります。 板接ぎに必要な技術や道具が無い場合には集成材が便利でしょう。必要に応じたサイズの幅広板を購入すれば良いのですから。 ただ、集成材は幅30mm~40mm程度の板を沢山つなぎ合せて1枚の板を作っていますので無垢に比べて膨張率が大きい事も理解しておきましょう。 前にも述べたように湿気の多い時期には集成材は数ミリ程度大きくなることが普通にありますので集成材でパイン家具を製作する場合には注意する必要があります。 またフィンガージョイントの集成材は、カットした時にジョイント部分が欠ける事があるので要注意です。 次に注意する事は、反り、ネジレ、割れでしょう、ネジレは見過ごす事が多いようです。 道具と知識があれば反りやネジレも直す事はできますし、プロは直してから使いますので購入の際の判断基準にはなりません。 ただ、アマチュアの場合はなかなか直す事も難しいでしょうし、直している時間ももったいないと感じるのではないでしょうか。 そうは言っても、例えばホームセンターで無垢のパイン材を買おうと思って行って見た場合に、はたしてどれだけの枚数のパイン材が置いてあるのでしょうか? 50枚?100枚?・・・それほど多くの枚数を揃えているホームセンターは、あまり無いと思います。 何故なら売れるまでの間に反ったり、割れたりしてしまえば、誰も買わないので不良在庫になってしまいます。 置いてある枚数の中から、反りは駄目!割れは駄目!などと選り好みしていたら何枚の材料を買う事ができるのでしょうか? 新しいパイン材が入荷するまで待ちますか? それよりも、そういった材料を何処にどの様に使うのかを考えた方が効率的ですし、あまり選り好みをしなくても済みます。 プロの場合には、それにプラスして前面や側面の木目の流れまで考えながら、1枚の板のどの部分を何処に使うのかを考えながら木取りしていきます。 そうすることによって、死に節を避けたり、割れを避けたりしながら考えてカットしていきます。 使えない部分は無駄になってしまいますが、そこはアマチュアとプロの違いですので仕方ないでしょう。 お客様から代金をいただいて作るプロの場合には良い家具をお客様にお届けする事が当たり前ですから、良い状態の素材を選んで使っていきますし、時間を掛けてゆっくりと木と対話しながら製作していきます。 アマチュアの場合またはご自分で自分用に作る場合には、そこまで気を使って作る必要はないでしょう。 代金を貰うわけではないのでしょうから、若干のひび割れなどは木工用のパテなどで補修して材料を無駄にしない努力も必要でしょう。 また市販の木工パテではなく、お米で作ったのり(接着剤)にサンディングなどで出来るパイン材の粉を混ぜて自分で自然素材100%のパテを作る事もできます。 同じパイン材の粉から作るのですから、色合いなども自然になりますよね。 |